坐禅と感謝で心を整え、一仏両祖と共に歩む曹洞宗
曹洞宗は、仏教の開祖であるお釈迦さまを本尊とし、その教えを伝えた道元禅師(高祖承陽大師)と、
教えを広めた瑩山禅師(太祖常済大師)を「一仏両祖」として大切にお祀りしています。
道元禅師が開かれた福井県の永平寺と、瑩山禅師が開かれた横浜市鶴見の總持寺が曹洞宗の両大本山であり、
これらを信仰の中心として、日本中に約1万5千のお寺があります。
また、曹洞宗の教えを支える組織として「曹洞宗宗務庁」があります。
曹洞宗では、坐禅を通して心と体を整え、周りのすべてのものに思いやりを持って接し、
感謝の気持ちを忘れずに毎日を過ごすことを大切にしています。
両大本山
大本山永平寺
大本山永平寺は、高祖道元禅師が1243年に傘松峰大仏寺として開かれ、その後「吉祥山永平寺」と改められました。これは、お釈迦さまから正しく伝えられた仏道を実践するための場所であり、永遠の平和としあわせを願う深い思いから生まれたものです。
永平寺は約750年の歴史を持ち、現在も200名以上の修行僧が日夜修行に励んでいます。平成14年には「高祖道元禅師750回大遠忌」が行われ、報恩のための法要やさまざまな行事が予定されています。
大本山總持寺
大本山總持寺は、もともと石川県にあった諸嶽寺を、1321年に太祖瑩山禅師が「諸嶽山總持寺」として開かれたことに始まります。その後、焼失を機に現在の横浜に移転し、今では国際的な禅の道場として知られています。交通の便がよく、日本の玄関口に位置しているため、多くの人が訪れる場所となっています。
瑩山禅師の教えに基づき、開かれた道場として、社員研修や参禅会などが行われており、教育にも力を入れています。また、總持学園として広く門戸を開き、多くの人々に学びの場を提供しています。